【牡蠣の下処理と保存方法】新鮮さを維持するには?

美味しそうな牡蠣を見つけたらついつい大量に購入してしまいますよね。買ったはいいけど1日ですべて食べ切れないこともあります。ただ、牡蠣は保存方法や解凍方法を間違えると、食中毒の原因になります。牡蠣にあたってしまうと、発熱するだけでなく、嘔吐や下痢なども引き起こすので注意が必要です。そこで、本記事では牡蠣の正しい保存方法をご紹介します。これからの季節、牡蠣を保存する機会もあるかと思うので、ぜひ最後まで読んでくださいね!

1.牡蠣の賞味期限

牡蠣は生物なのであまり日持ちはしません。安全に食べられるのは水揚げされてから5日間と決められています。保存状態が悪いと、腸炎ビブリオという菌が繁殖してしまう恐れがあるので、この日数は必ず守ってください。5日経っていない状態でも、匂いがおかしいな、なんか風味が変だな、と思ったら迷わずに捨ててください。

2.殻付きの牡蠣の保存方法

市場などで買った牡蠣は、殻が付いている状態のものも多いです。「殻がついていると保存が難しそう……」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。以下で殻付き牡蠣の保存方法をご紹介します。

<冷蔵保存>

■用意するもの
・濃度3%の食塩水
・キッチンペーパー
・ラップ
・保存容器

■手順

①生牡蠣を濃度3%の食塩水にさっと通す
②牡蠣同士が重ならないように保存容器に並べる
※このとき牡蠣の膨らんだ方が下にくるようにする
③乾燥を防ぐため、水で湿らせたキッチンペーパーを上からかぶせる
④更にその上からラップをかぶせる
※牡蠣が呼吸できるように空気の通り道を作っておく
⑤冷蔵庫に入れて数日以内に食べる

<冷凍保存>

■用意するもの
・フリーザーバッグ
・キッチンペーパー

■手順

①殻の表面を水で洗う
②キッチンペーパーなどで水気を拭き取る
③フリーザーバッグに重ならないように並べて封を閉じる
④冷凍庫に入れて1ヶ月以内に食べる

■解凍方法

①凍ったまま殻の表面を水で洗ってお皿に並べる
※この時牡蠣の膨らんだ方が下にくるようにする
②ラップをせずに電子レンジで解凍する
※3個で3分が目安(500wの場合)
③殻が開けば完成

冷凍保存は約1ヶ月持つので便利なのですが、どうしても風味が落ちてしまいます。また、一度凍らせた牡蠣は生食用の牡蠣であったとしても食べる前に加熱しなければいけないので注意してください。解凍したときに中まで火が通っているかをしっかりと確認してから食べてください。

3.むき身の牡蠣の保存方法

<冷蔵保存>

スーパーなどで買う牡蠣はすでに殻が剥かれているものが多いです。袋が密封された状態なので、そのまま冷蔵庫に保存して大丈夫です。袋を開けたのにも関わらずすべてを食べきれなかった場合は、漬けてあった食塩水をタッパーに移し、余った牡蠣をその中に入れて保存します。その場合は、袋に記載されている賞味期限よりも前に食べるようにしてください。

<冷凍保存>

冷蔵保存と一緒で、密封された状態であればそのまま冷凍保存できます。解凍するときは、袋ごとぬるま湯につけて、ある程度柔らかくなるまで待ちます。ある程度解凍できたらザルに移し、あとは流水をかけて完全に解凍させます。

4.牡蠣が長持ちする”オリーブ漬け”

最初に調理をすることで牡蠣を長持ちさせる方法があります。それは牡蠣のオリーブ漬け。作り方を簡単にご紹介します。

■材料

・牡蠣(加熱用)/500g
・食塩水/適量
・オイスターソース/大さじ2
・にんにく/少量
・Aローリエ/2枚
・A赤唐辛子/2本
・Aオリーブオイル/適量

■作り方

①牡蠣を食塩水にしばらくつけ、黒い汚れが浮いてくるのを待つ。浮いてきたら牡蠣を洗う
②フライパンで牡蠣をから炒りし、水分を飛ばす
③ある程度水分が飛んだらオイスターソースを回し入れ、煮詰める
※このときしっかり煮詰めないと痛みの原因になる
④消毒した瓶に人肌に冷めた牡蠣を入れる
⑤Aの材料を瓶の中に入れて混ぜる
※オリーブオイルは牡蠣が全部浸るまで入れる
⑥蓋をしっかりと締めて完成

賞味期限は冷蔵庫で約1ヶ月。雑菌が入ると腐敗が進むので、使いかけの箸は使わず、清潔な箸で取ることを徹底してください。牡蠣のオリーブ漬けは日持ちするだけでなく、本当に美味しいのでぜひ一度試してみてくださいね!

まとめ【牡蠣は正しい方法で保存しよう】

牡蠣は保存方法や解凍方法を間違えると、食中毒の原因になります。冷凍保存した牡蠣は生食用であったとしても、必ずしっかりと加熱してから食べるようにしてください。きちんと加熱さえすれば安全に食べることができるのでそれほど心配する必要はありません。

大分県佐伯市にある新栄丸は、牡蠣やナマコの加工、自分たちで採った海藻(ひじき、ふのり)と、島で漁師から仕入れた海藻を加工し、直販するサービスを行っています。手摘みで採った海藻の細かい砂や石を、皆さまの健康と幸せを願いながら、家族や仲間たちと手作業で取り除いて出荷しています。全国各地の家庭に大分県佐伯市大入島の海の香りと、雄大さが皆さまの心に広がりますように。「一度食べてみたい!」という方はぜひオンラインショップからお買い求めください。