牡蠣の赤ちゃんを採苗する季節です。

牡蠣の産卵期に合わせて、海に漂っている牡蠣の赤ちゃんを採取・付着させる時期がやって来ました。時期になると海が白く見えるほど、牡蠣の赤ちゃんたちが付着できる場所を求めて海を漂います。牡蠣の赤ちゃんたちはきれい好きなのか、汚れた場所には付着することはありません。きれいな場所を整えておいてあげると、その場所にペタっとくっついてくれます。

今年の採苗期に入り、投入から17日目が経過した頃です。今年は当初の水温が低かった為か、まだそこまで付着が多くみられません。この後、数回に分けて投入をして行き、最終的には4~50万個を目標にして採苗して行きます。

 

牡蠣養殖は、海に豊富にある資源(プランクトン)を利用した養殖で、餌を準備する必要はありません。海洋プランクトンの大量発生は、赤潮問題につながるため、牡蠣がプランクトンを食べることで、赤潮被害の軽減にも貢献できます。

今後、食糧危機がやって来た場合、人間にとって必要となるタンパク源が不足すると言われていますが、牡蠣はタンパク質だけでなく、鉄、亜鉛、マグネシウムなどの必須オメガ3脂肪酸と微量栄養素が高レベルで含まれていると言われており、多くの世界的な食糧問題を改善する可能性を秘めています。環境的に持続可能であるだけでなく、栄養価の高い食物として、私たちの生命に貢献してくれる驚くべき生物です。

 

 

牡蠣ってすごい!