シングルシード養殖ってなに?

宮城県や広島県など、牡蠣と聞いて思い出す産地が国内にいくつかありますが、日本人はとても牡蠣が大好き。岩牡蠣は天然のモノを食べることもありますが、真牡蠣についてはそのほとんどが養殖で作られたものです。

牡蠣の養殖方法には大きく分けて2つの方法があります。


① カルチ式養殖
② シングルシード式養殖

①のカルチ式養殖は、おそらくみなさんがイメージする牡蠣養殖の方法で、一般的にはホタテの貝殻に牡蠣の種を2~30個程つけて密集させた状態で1~2年間養殖します。それをロープに連ねて海中に沈めます。日本国内でも最大級の養殖漁場のある広島や宮城ではこの方法が多く採用されています。

カルチ式の養殖イメージ

 

これに対して②のシングルシード養殖は、簡単に言えば専用バスケットの中を1粒ずつの牡蠣が放し飼い状態で成長していくイメージです。(分かりにくい)カルチ式は牡蠣と牡蠣が密集して押し合いへし合いしながら成長していくわけですが、1粒ずつ育てるシングルシードでは、専用のバスケットの中を波に揺られながら一粒一粒が成長していきます。

 

大入島オイスター/OONYUJIMA OYSTER はこのシングルシードによる養殖で牡蠣を育てており、大分県でも非常に珍しい方法を駆使しての養殖となっています。シングルシードの特徴として、写真にあるような専用バスケットの中に牡蠣を入れ、波の力を利用して牡蠣を籠の中でランブリング(揺らす)することで周りの殻を削ります。殻が削れることで殻の成長に使われるべき栄養が身に集中し、美味しい牡蠣が育つという訳です。特徴として牡蠣が汚れにくく、成長が早いと言われています。


シングルシード養殖の中でも「フリップファームシステム」という方法での牡蠣養殖が昨今の牡蠣養殖ビジネス界隈では熱視線を集めています。専用の機械によってバスケットをくるくると回転させ、牡蠣を天日干しすることによる旨味の凝縮、殻殻を削ることにより見た目と身入りの調整を行う方法です。

 

大入島オイスター/OONYUJIMA OYSTER もこの方法を採用し、佐伯・大入島の海に合わせた独自の方法で美味しい牡蠣づくりを目指しています。

 

※現在は大入島オイスター/OONYUJIMA OYSTERという名称で活動を行っております。 追記2019/12/10

ISLAND OYSTER / アイランドオイスター のロゴと牡蠣